■住まうこと
家を建て、自らの場所をもち、人はそこに長く暮らし、そして家族の物語が生まれます。それは家族の風景となり、歴史となります。家は家族にとって意味ある大切な場所です。
■ 設計すること
建築の設計行為は建築の完成への思いで終るのではなく、10年、20年後も時間の流れのなかで、人間や自然と共に、生きながらえる建築への思いであり、探求であると考えます。地域性への理解を踏まえた創造力が人間と建築の関係を確かなものとし、、また建築の耐久性と安全性を高めます。
■建てること
家は数多くの職人の技術力が総合されて具現化されます。10年、20年後も、その建築に関わった人、すべてが誇れるような「モノづくりの精神」が求められます。
■生きること
建築もまた、時間の流れのなかに存在してます。そこに人間と共に生きてきた証を感じとることができます。家は家族の変化と共に生きながらえ、家族を護り続けます。
■再考すること
家は家族の成長を形づくります。。食が人の身体に影響を与えるように家は人の内面に影響力をもっています。「家族への思いを込めた家づくり」が大切です。家を建てるまえに家とは、家族とは何か考えてみませんか。そして地球環境が問われている今日、地域社会、地域環境についても考えてみませんか。家づくりはそのこととけして無関係ではないのです。
■家を創造すること
家を創造することは、生活の原点である家族の意味や住まうことへの意味を問い直すことだと考えます。家が家族にとって生活するための確かな意味ある場所となったとき、家族独自の生き方や暮らし方への創造性が生まれます。また精神的に満たされた場所で生活するとき、住まうことへの愛着と安心が生まれます。さらに地域社会、地域環境への愛着も生まれ、それは人づくりへと繋がるのではないでしょうか。